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設立趣旨
 私たちの身近にある音楽、またはある種の音が、人の体にさまざまな影響を及ぼすことは既に知られるところです。それらを音楽的、音響学的、また医学的に検証し、人々の肉体的、精神的な健康増進に寄与し、社会福祉に貢献する実践的活動を行うこと、そして、それらの活動を実践する演奏家、スタッフ等の育成を行うことなどが、「音の風」の主な活動目的であります。その活動を円滑に、そして現実的に質の高い事業を行うために特定非営利活動法人を設立するものであります。

 現代社会の問題点は数々のストレスによる、精神的、肉体的苦痛を受けることであります。それらは体にハンディを持つ人たちにとってはなおさらのことです。また、これからの高齢化社会では、高齢者に対する肉体的精神的なケアということも避けては通れません。この社会の中で人々がいかに意義のある楽しく充実した生活を送っていけるかというのは、今後の大きなテーマであるといえましょう。そして人々の多様なニーズに答えていかなければならない社会の責任もあります。そのなかで音楽の持つ役割はとても大きいものであると私たちは考えます。音楽というものは、人の心を癒すものであったり、時には、人と人とのコミュニケーションを図る道具であったり、また単に人を楽しくさせてくれたりと、とても多くのパワーを持った人間固有の財産であります。それらを私たちの活動を通して、いかに社会に還元していくのかを考えて実践していきたいと思います。
 難しい机上の理論ではなく、身近な問題から取り組んでいきたいと思うと同時に、常に科学的な検証をも怠ることなく、それを私たちの活動や事業に還元していきたいと思います。そして様々な問題をかかえる社会の中で、高齢者や退職後の第二の人生を歩む人々、あるいは不登校の子供たち、ハンディをもつ人々、もちろん一般のストレスをかかえつつ生きる私たちも含め、あらゆる人々と音楽を実践的に分かち合うことでコミュニケーションの場を拡大し、生きる喜びや生きがいを共に創造していきたいと思います。そしてあらゆる分野の人たちがこのような趣旨に賛同して、活動を共にしていただけることを期待するものであります。

2003年3月3日

イラスト2
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